末長く
   
 
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木の家の寿命は?
山から切られた木で家が建つ、という原点にかえれば、少なくとも家をつくるのに、山から材を取れるような大きさに樹が育つのにかかる年数、つまり50-70年以上は家をもたせたいものです。実際に、日本の民家はそれ以上もつものとしてつくられてきました。それには、できるだけ乾燥材を使うことです。
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苗木がこの梁の年輪になるのにかかる歳月、家はもたせたい  
   


 
Photo.3
 
寿命以前に飽きてしまう
ところが、最近の家の平均耐用年数はったった20-30年といわれています。その要因のトップは、家の寿命ではなく、住まい手の「飽き」なのです。家主の世代交代にともなう「もう建て替えたい」という欲求と、それをくすぐる、住宅メーカーの商業主義。そのために、家は世代ごとに高いローンを組んで「消費するもの」になってしまいました。私たちは、世代を超えて伝えていける、シンプルでいつまでも使いやすく、気持ちのいい家をつくることを、つくり手の責任だと考えています。
 
 
伐採 植林 間伐

伐期(40-50年後以降)

Fig.1
     
Photo.4  
山の木が材になるには最低40年ぐらいは必要  
 
Photo.5  
昔の民家は50年、100年と、直しながら住んだものでした。  


  水のトラブル
もうひとつの要因は、壁の中の結露や腐朽など「水関係のトラブルによる劣化」。ボードやビニールクロスで柱や壁を覆ってしまうような大壁づくりでは、中に入れた断熱材が水を含むことなどから壁が結露した結果、木が腐り、白蟻が発生などというトラブルが起きがちです。高温多湿な日本では、木を呼吸できない材料で覆ってしまうのは不利。柱が露出する真壁か、大壁にするにしてもその素材を土や紙など木の呼吸を妨げないものにするなどが必須です。真壁であれば、トラブルが起きても早く発見することが可能ですし、メンテナンスもしやすいものです。
Photo.6  
通気性のよく湿気がこもらない床下  
     


 
地盤調査
地盤に合った基礎をきちんとつくり、床下に湿気を溜めないようにすることも、水・湿気のトラブルを起こさないための必要条件です。着工前の地盤調査を、面倒だからといって省くのはよくありません。スェーデン式サウンディング試験というやり方であれば、費用は5、6万円で済みます。地盤に合った基礎をつくり、床下の通気をよくしておくこと、そして、竣工後も床下の状態をチェックできるだけ、基礎を高くつくっておくことが肝心です。
Photo.7  
スェーデン式サウンディング試験  
   


  アフターケア
私たちは、住まい手のみなさんと「お互いの顔が見える関係」の中で仕事をしていきます。「つくりっぱなし」ではなく、竣工後も、当然のこととして狂いや使い勝手、基礎や構造の点検を時々していきます。バブルの時期に乱立した欠陥住宅のようなことは、まず起きません。
 
     

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