新春企画ランキング!を読み解く
「木の家ネットらしさって何?」を
新春コンテンツから発見!
お正月に公開した新春コンテンツには、なんと33もの!ベストショットが寄せられました。それらを分析してみると・・木の家ネットって、どんな感じのつくり手が集まっている会なのか、よ〜く分かります!
事務局から「2017年にベストショット」を呼びかけた時に想像してたのは、竣工物件の「建物の外観写真」でした。
・・・ところが蓋をあけてみたら???
それぞれの投稿を傾向別に分類してみました。
※写真をクリックすると、特集本編のその記事にジャンプしますよ!
「家づくりはプロセスを楽しまなきゃ!」建て主さんと結い作業系 9票
「子どもたちに伝えたい!」次世代継承系 8票
「むずかしいこと言われると燃えます」手仕事追求系 7票
「納得の仕事ができました」自慢の施工事例系 5票
「自慢は良い仲間!」人とのつながりが幸せ系 2票
「作業場つくってます!」シゴト環境整備系 2票
「家づくりはプロセスを楽しまなきゃ!」
建て主さんと結い作業系 9票
建て主さんと作業している!シーンの写真が圧倒的に多かったですね。よいとまけ、竹伐り、小舞かき、土壁塗り、柿渋塗り、焼杉板づくり・・・工業製品の壁だったら、コンクリートの基礎だったら、関わる余地はないですよね。けれど、身近にある素材で手仕事でするパートも多い「職人がつくる木の家」なら、建て主さん家族やまわりの人が関われる工程がいろいろある!のです。家づくりのゴールは、建物としての家。けれど、家づくりはそれだけではない。できあがるまでのプロセスを楽しめる、楽しんだ分、できあがる家に愛着がわく、というのも、家づくりの大事な要素なのです。
「子どもたちに伝えたい!」
次世代継承系 8票
次点で多かったのが、家づくりやまちづくり、職人技術の継承などを通じて、次世代や海外の人に何かよいものを「伝えたい!」という思いがあらわれたベストショット。体験を通して伝わることは、ただ教わることと違って、身に付き、いつかきっと芽を出す。そう信じて「種まき」をしているのですね。
「むずかしいこと言われると燃えます」
手仕事追求系 7票
効率のよさだけを追い求める世界とは逆なのが「ものづくり」の世界。やれそうにないような注文を「挑戦」ととらえ、工夫を重ねてやりきる。その喜びはひとしおです。
「納得の仕事ができました」
自慢の施工事例系 5票
それぞれの得意分野が光っています。どの事例にも、とことんまで気を抜かないものづくり魂が感じられますね。
「自慢は良い仲間!」
人とのつながりが幸せ系 2票
「作業場つくってます!」
シゴト環境整備系 2票
手刻みをする大工には、長尺材や丸太材をそのまま持ち込める作業場が必須。いい材に出会った時にはつい買ってしまうから、ストック場所も。といっても、最初から理想の作業場があるわけではありません。となったら、一世一代の作業場づくり!今年のコンテンツとして取り上げたいテーマのひとつです。
まとめると・・・
木の家ネットのつくり手は、結果としての「家」を供給するだけでなく、建て主さんと家づくりの「プロセス」を楽しむことを大事にしている。そして、子どもたちに、職人の手仕事や無垢の木、自然素材、自分たちで家づくりに関わることの価値を伝えようとしています。
仕事の手を抜くという発想はなく、むしろ、こだわりすぎて狭い所に入り込まない事の方が要注意。それでも、難しいような注文が来ると「やってやろうじゃないか」と燃えるつくり手は多いもの。そのように追求して、納得できる仕事になった時の喜びが、次のものづくりへの意欲となるのです。
仕事をしていく上で大切なのが場です。目に見えない場は、人とのつながり。目に見える場は、手刻みをする大工にとって欠かせないのは作業場です。場が発する気が、家づくりそのものに大きく影響します。
今年も、全国のつくり手が、建て主さんとともに造る家づくりを通して、家が長く愛され、愛着をもって社会的な資本として受け継がれていく社会を築いていく一端を担っていくことができますように!事務局として、そのように願っています。