2018年11月6日
堀川に京都建築専門学校のお茶室が登場
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平安京造営時に運河として開削された堀川は、約1200年の歴史をもっています。北山から木材を運んだり、貴族たちの屋敷に清流を引き入れて庭園を潤していたりしたほか、農業用水や伝統産業の友禅染にも利用されていました。戦後、浸水対策の一環として、暗渠になっていましたが「堀川の清流を復活させたい」という京都市民の思いで、平成になってから清流が復活しました。
堀川通りに沿って、階段を下がったところにある、復活した堀川の流れに親しめるゾーンに、11月初めの週末、お茶室が現れました!
堀川の流れの真上に設えられたお茶室では、道ゆく人にお抹茶が振舞われます。
このお茶室を作ったのは・・京都建築専門学校の学生たち。学校の学園祭である「建工祭」のメインイベントがこの「学生茶室」。二年生が主に建築をし、「お茶部」の学生たちがお茶を点てるのです。
お茶室の構造材は使い回しですが、屋根の掛け方やお茶室の間取りは、毎年の施工メンバーで考え、造るのだそうです。今年は、茅葺き屋根の職人さんに教わりながら、茅を葺き、床の間をはじめとする壁には土を塗りました。
日が暮れてきてあかりが灯るとなんとも言えずいい感じです。行灯も、和紙と拾ってきた紅葉とで簡単なものではありますが、いい雰囲気に作ってあります。学生たちにとっては、自分たちが実際に使う建物を造るという、何よりの体験になりますね。
さて、来年はどんなお茶室になるのかな!京都建築専門学校のみなさま、美味しいお茶と素晴らしい時間を、ありがとうございました。