■会員限定イベント■ 11/20-21 木の家ネット第10期総会 鎌倉大会


2010年11月で、木の家ネットはいよいよ、節目にある第10期を迎えます。思い返せば、数名の発起人の準備委員会で「職人がつくる木の家」に対する思いを集約した宣言文づくりをするところから始まり、第1期は60名弱でのスタートでした。それが今では、全国で160名近くになりました。顔の見える関係や運営委員会での入会審査が前提となるため、会員数はそう爆発的に増えてはいまぜんが、2006年改正基準法以来の伝統構法を未来につなげるための動きなど、運動は深まりと広がりを見せています。

記念すべき10回目の総会は、神奈川のメンバーが幹事となって、鎌倉で行います。詳しいことまで決まっていないところもありますが、まずはざっくりとしたスケジュールだけ、お伝えします。

表中のオレンジ色が薄くのっている部分が総会です。遠方から来られる方、ぎりぎりまで仕事のある方などのために、集合も解散も何段階かもうけてあります。また、総会解散後にも、楽しいオプションがついていますので、どのくらい鎌倉に滞在できるか、ご自身のスケジュールとの兼ね合いをみながら、予定を考えてみてください!

最終の出欠のお返事、出席の方には集合や解散のタイミング、同伴者の人数、交通手段なとについてお問い合わせする、最終アンケートをとります。メーリングリストを通じて、会員のみなさまにはアンケートのURLをお知らせしますので、お早めの回答にご協力をお願いいたします。


スケジュール

日付 時間 メニュー 備考
11/20(土) 10:45~11:00 第一次受付 北鎌倉駅前広場に集合。 (クルマの方は、鎌倉駅西口すぐの鎌倉市役所に駐車し、電車で集合場所まできてください。※鎌倉発10:38、10:47の上り電車に乗って、1駅め、北鎌倉駅着。所要時間3分、運賃130円)
11:15 昼食 精進料理 鉢の木
12:15~12:55 見学 建長寺(鉢の木での昼食はとらずに建長寺の見学を希望する方は、12時に建長寺前駐車場に待機していてください)
12:45~13:00 第二次受付 建長寺前に集合。(北鎌倉駅より徒歩15分。クルマの方は北鎌倉方面には駐車できませんので、12:30までに鎌倉市役所駐車場に停めてください。建長寺前までは送迎車を出します)
13:10~16:15 鎌倉まち歩き Aコース(森を歩く健脚コース)
浄智寺→たからの庭→源氏山公園→銭洗弁財天→T邸→結の蔵→小町通り→鎌倉駅

Bコース(街並コース)
鶴岡八幡宮→西御門サローネ→カジュアートスペース→若宮大路参道→小町通り→結の蔵→T邸→鎌倉駅

Cコース(寺コース)
明月院→円覚寺→結の蔵→T邸→小町通り→若宮大路参道→鎌倉駅

16:15~ 移動 鎌倉駅よりクルマに分乗して上郷の森へ。移動時間約30分
17:15~17:40 第三次受付 上郷森の家
※第一次・第二次集合時に受付が済んでいる方も、会費の支払いと部屋のカギ渡しをここでしますので、必ずお立寄りください。
17:45~18:55 ミニシンポジウム「鎌倉のまちなみを考える」 講師:比留間 彰
於:森のホール
19:00~ 夕食・宴会 於:大広間
21:00~ 分科会 「木の家を続けるために」 ※以下の4部屋をもうけ、45分で部屋をシャッフル。

1)「人」を育てる(技術研鑽・人材育成)
2)「森」を育てる(良質な材木の入手のために)
3)「おカネ」を育てる(営業・見積等)
4)「関係」を育てる(参加型施工の可能性を探る)

22:30~ 自由時間 ※かわせみの湯での入浴、深夜宴会など、お楽しみください。(もちろん、お疲れの方はお休みいただくのでも!)
23:00~25:00 ミッドナイトシアター 映画「幻風景」の上映と深夜座談あり
※鎌倉のある古民家解体をめぐってのドキュメンタリー映画。鎌倉市内を連続上映中です。「幻風景」公式サイトで予告編等ご覧になれます。
11/21(日) 8:00 朝食 於:おおるり亭
9:00~11:50 総会、会員の活動報告 於:森のホール
11:50 第一次解散
12:00 昼食 於:おおるり亭
12:40~13:15 移動 森の家→K邸
13:15~50 見学 K邸
13:50~14:45 移動 K邸→朝比奈IC→逗子IC→葉山
14:45~16:00 見学 葉山一色の家、
蓬春記念館
※2班に分かれ、順番を前後して2カ所見学します。
16:00 第二次解散 ※電車利用の方は、クルマで逗子駅に歩けるところまで送ります。各方面への電車連絡については、下記の「集合まで&解散後の交通プラン」の項をご覧ください。
オプション 16:00-16:15 移動 葉山→秋谷
16:15 見学 南葉山の家
17:30 移動 夕食会場へ
18:00 夕食 ピスカリア(イタリア料理)
会費:大人4000円、小学生2000円、幼児無料
21:00~ 第三次解散 お疲れさまでした!各方面への電車連絡については、下記の「集合まで&解散後の交通プラン」の項をご覧ください。

集合場所へのアクセス
観光ハイシーズンですので、鎌倉近辺の駐車場・道路はどこも、とても混雑することが予想されます。クルマでいらっしゃる方は、時間に十分な余裕をもって行動してくださるよう、お願いいたします。

第一次集合(北鎌倉駅 10:45〜11:00)
電車:東京方面より下り列車ご利用の方は、踏切を渡って、改札口にまわるようになります。
クルマ:秋の観光シーズンには、クルマでは寄り着けません!鎌倉市役所P(鎌倉駅西口)に駐車してから、電車でおいでください。(10:38、10:47発の上り電車をご利用ください。鎌倉駅より一つめ)
第二次集合(建長寺前 12:45~13:00)
電車:JR北鎌倉駅より徒歩15分
クルマ:鎌倉市役所P(鎌倉駅西口)に12:30までに駐車してください。建長寺前までは、送迎車を出します。
第三次集合(上郷森の家 17:15~17:30)
電車:神奈中バス利用、「森の家前」バス停より徒歩10分かかります。
(1) JR大船駅より:大船駅笠間口、ヤマダ電機前のバスロータリーの3番乗り場より「金沢八景行き(船08系統)」16:45発、所要時間20分。(前16:15、後17:15)
(2)京急金沢八景駅より「大船駅行き(船08)」または「本郷車庫前行き(金28)」16:45発(前16:15、後17:20)「上郷ネオポリス行き(金24)(金25)」16:30発(後17:00)、所要時間15分
クルマ:住所は横浜市栄区上郷町1499-1。横浜横須賀道路 朝比奈ICより大船方面へ。隧道を通って2つめの信号「上郷・森の家前」で右折、2分程度でPへ。
詳しくは上郷森の家のサイトのアクセスページでご確認ください。

参加費
基本参加費18,500円
(11/20 11時集合の第一次受付〜11/21 16時解散の第二次解散の行程) 

  • 11/20 昼食代(鉢の木本店)2000円、11/21 昼食代(おおるり亭) 1000円、11/21午後見学の移動高速代などを含みます。
  • 集合・解散のタイミングによって、基本参加費から経費が差し引かれていきます。最終申込後に、正確な金額をおひとりおひとりにメールでおしらせします。
  • 集金は11/21 17:15~の第三次受付時に行います。
  • 同伴者は1500円割引です。
  • 小学生以下の子どもは6500円割引です。
  • オプションのピスカリアでの夕食は要会費制となります。大人4000円、子ども2000円、幼児無料です。要予約・定員ありですので、最終申込時に必ずお申し込みください。

集合まで&解散後の交通プラン

見どころリンク集
建物のタイトルをクリックすると、その固有のサイトが別ウィンドウで開きます。

社寺
建長寺
鎌倉五山第一位の禅寺で、鎌倉の代表的な観光地の一つ。「けんちん汁」の名の由来でも知られています。鎌倉時代らしい、豪快で質素な印象の建物です。
浄智寺

竹や杉の多い境内は、鎌倉特有の谷戸に深くのび、自然と建物が一体となり禅宗にふさわしい閑寂なたたずまいを保っています。参道入口前にある「甘露の井」は鎌倉十井の一つとして名高く、境内の小さな洞窟には弥勒菩薩の化身といわれる布袋尊もまつられています。
明月院

あじさいの名所で知られ、「あじさい寺」という通称があるほど。紅葉も美しいお寺です。それだけではなく、入口脇のカツラ、木製の桂橋、枯山水の庭園、本堂奥の丸窓など、小じんまりしたお寺ながらも見所満載で、鎌倉の中でも人気の高い観光地の一つです。
円覚寺

鎌倉五山第二位の禅寺。同第一位の建長寺の雰囲気とよく似ていますが、建長寺よりも繊細な感じがします。ここの舎利殿(ただし非公開のため、遠方から見学)は、禅宗様の代表的な建物として、必ずと言っていいほど歴史の教科書で紹介されます。また個人的には洪鐘がお勧め。眺めも楽しめます。
古い建物の活用
結の蔵

築120年余の蔵を秋田から移築し、事務所兼賃貸住宅として再生活用している建物です。まず、黒い板張りの腰壁と漆喰で構成された重厚な外観に圧倒されます。更に中へ入ると、2尺角の棟木を始めとする豪快な木組み、手の込んだ建具に圧倒されます。昔の職人の息づかいをぜひお楽しみください。
たからの庭

浄智寺敷地内の奥に人知れず佇んでいた古民家を再生し、鎌倉の文化やアート、生活スタイルの発信拠点をめざして昨年オープン。暮らす人、使う人がいてこそ建物が生きるということが感じられる場所です。秘密基地へと通じるようなアプローチと、そこから木々の間に見えてくる登り窯がとても絵になります。たからの庭になるまでの歴史も興味深いです。
西御門サローネ

鎌倉文士の一人、里見弴の築80年余となる旧邸。現在建築設計事務所が管理、使用しつつ、貸しスペースとして活用しています。里見弴自身が設計したと言われていますが、外観とサロンは、ライトを彷彿とさせる空間です。しかしひとたび階段を昇って左に折れると…。一粒で二度おいしい建物です。
カジュアートスペース

カジュアートスペースの建物は築約80年。関東大震災の直後、昭和初期の頃建てられた民家をアートスペースとして活用しています。鎌倉では関東大震災により大半の建物が損壊したため、鎌倉に残る古民家といえば大正末期〜昭和初期築のものが多く、その意味でこの建物は、「鎌倉古民家」の典型の一つといえます。また3年前、敷地の一角にワークショップ形式で伝統工法による小さな小屋を建設しました。
ほか
鉢の木

鎌倉といえばお寺、お寺といえば仏教、仏教といえば精進料理。その精進料理をおいしくいただける、鎌倉ならではのお店です。
源氏山公園
源氏山は、後三年の役で八幡太郎義家が出陣するときに、この山上に源氏の白旗を立てて戦勝を祈ったところから「源氏山」といわれるようになったといいます。また鎌倉時代、この一帯は刑場だったようです。歴史に想いを馳せながら、緑あふれる公園をどうぞ散策してください。
銭洗弁財天

坂の途中、数十メートルほどの岩の穴をくぐると幾つもの鳥居が続き、間もなく社殿が現れるという、幻想的なアプローチの神社。奥宮の湧水でお金を洗うと、お金が何倍にも増えるといういわれがあるため、観光客にたいへん人気のある場所です。
鶴岡八幡宮

鎌倉武士の守護神。鎌倉の中心地にあり、鎌倉を代表する観光地の一つです。今年3月の早朝、鶴岡八幡宮のシンボルで天然記念物の大銀杏が大風で倒壊したことは記憶に新しいかと思います。(現在若芽が出始めています。)また境内の一角にある神奈川県立近代美術館は、モダニズムの建築家坂倉準三の代表的な作品の一つです。
山口蓬春記念館
昭和を代表する日本画家の一人、山口蓬春の旧邸を改築し(設計:大江匡)、記念館として一部公開。元々の建物は山口蓬春の東京美術学校(現・東京芸術大)の同窓だった吉田五十八による設計で、五十八ならではの計算され尽くされた繊細な空間を堪能することができます。

見学する施工物件

T邸(きらくなたてものや)

鎌倉市の閑静な高級住宅地内の分譲地に建つ住宅。工法も素材も「伝統」ですが、空間は洋館、とくにライト的な要素を取り入れています。アプローチの列柱とヒマラヤスギの跳ね出し梁、居間の木組みによる格天井、客室の連続した栗の梁、寝室の列柱の間から開く窓…、木組みで様々なことを試みています。
きらくなたてものやブログの記事をご覧ください
K邸(きらくなたてものや)

横浜郊外の里山に囲まれた一角に建つ二世帯住宅。築約80年(三代)続いた家の建て替えです。昔ながらの農家のプランニングを踏襲しつつも、現代の感覚を生かした間取りと木組み。とくに居間のヒバとヒノキによる、豪快かつ軽快な木組みをお楽しみください。
きらくなたてものやブログの記事をご覧ください
葉山一色の家(ストゥディオ・プラナ)

現在工事中の小住宅。11月上旬上棟予定です。東側隣地が3m近く高いこともあり、1階部分をRC造としましたが、2階は木造土壁です。2階の4間×4間の大屋根を、内部の柱なしで支える架構が特徴。伝統的な木組みや土壁の良さを取り入れながら、構造では新しい試みに挑戦しています。
ストゥディオ・プラナのブログの記事をご覧ください
南葉山の家(ストゥディオ・プラナ)

6年前に竣工した週末住宅。相模湾を臨む南斜面の立地を活かし、2階は開放的なワンルームリビングになっています。民家のような深い軒、奥行きのある小屋組が特徴です。
ストゥディオ・プラナのサイトの作品データをご覧ください

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