7-1) 平成15年12月土壁告示についての自由意見


7-1) 平成15年12月から告示によって土壁が耐力壁として活用しやすい評価になりましたが、ご存じでしたか?また、その影響はありましたか?

【筋交いを入れない土壁の家がつくりやすくなった】
・土壁がやりやすくなった。土壁+筋違やパネル類で耐力壁を造っていますが、その量を減らす事ができました。また引き抜き金物類も無くすことが出来たり、小さくすることが出来るので(込栓なども多様する前提)木へ余計なものなどをつけずに施工が出来ています。
・筋交いを入れない土壁のみの家ができるようになった。
・筋交いの量を減らすことが出来るようになった。それに伴って金物も減った。出来ればもっと金物を減らしたい。
・筋交いなしでも、結構いけるようになった。土壁の家にすじかいを併用する事が極めて少なくなった。
・壁量計算で筋違を減らすことができました。木組みがしっかりと組んであったら筋違は必要ないと感じます。
・壁倍率に入れることが出来て、今までよりはプラスになったことは多い。
・間取りの自由度が増したとおもう。
・土壁だけで2階建ての設計が可能になったこと。

【まだ評価が低い】
・補強の為の合板の枚数が減りましたが、まだ、評価が低いと考えています。
・過剰に土壁の耐力に期待しない+αの工夫が必要だと思います。
・もっと高い評価が出来るのではないかと思うところもある。
・耐力壁としての評価が低すぎる。貫に土壁だと、筋交いとは違い、開口以外は、中窓があろうが、地窓があろうが、たれ壁に至っても言ってみれば耐力壁である。実際、片引きの引き込み壁も場合によっては、壁厚7センチとれます。倍率をもう少し上げないと、設計しづらいです。そこは問題です。

【プラスアルファをどうしているか】
・土壁とする場合は、外周は土壁で1.5倍でとり、不足分を内部で面材や筋かいでとっています。内部はなるべくコアになるように心がけています。
・土壁は、外壁には施工するようにしています。耐力壁としてです。でも土壁だけでは、足り得ません。面材で不足分を補っています。

【壁倍率評価以外の告示の問題点】
・現場でのトラブルにはなっていないが、竹の間隔、貫への釘打ちなど、告示の仕様が実状に合わない部分が有る。
・施工のばらつきによる、数値の出し方の不安定さを、考えていく必要性が深まってきましたね。
・筋交いにて構造計算してある建物で、告知どうりに間渡し竹のホゾを穴あけして編まなければいけなくなり、壁を解体して修繕したことがあります。
・壁量計算はやりやすくなったが、層間変形角1/120での評価でなく、1/60で評価してほしい。

【施工、職人さんとのやりとり】
・中塗りの施工がポイント。ということがわかった。
・耐力壁にカウントして設計するので細かい仕様の確認が必要になる。しかし、施工は、どうしても職人さんの技術がたより。お互い意見を出し合い確認しながらつくって行きたい。

【ほかの問題】
・検査員が土壁の事を知らない

【影響はない】
・影響はない(2)
・民家再生なので、影響はなかった。


最近の特集記事