木の家ネット、土壁アンケートコンテンツ(案)


by ヨハナ

・2回に分ける

【初回】

時期:6月末アップ:
対象者:一般

内容:
1)土壁とは?:こんなのも土壁、あんなのも土壁(中塗り仕上げ、外板張り、外腰板張り、漆喰仕上げ、ラスモルタル)
2)温熱環境:△気密・断熱はいまひとつ→けど、気もちはいいよ 理由◎蓄熱性(冬ほんわか)、調湿性(夏サラッと)
3)雨漏り、すきま:△雨水浸入(台風後、柱とのすきまや吸気口から)→けど乾くから大丈夫よ 対策=外は腰まで板壁とか→瑕疵保証コンテンツの該当箇所にリンク
3)地震:最近は耐震要素をしてカウントされている!(土壁告示)△土壁の被害写真 初期剛性を保った後は、徐々に落ちることで建物の変形能力を引き出す(伝統構法建物の特徴)。自分が落ちて、建物を救うけなげなヤツ!
4)なぜ土壁が広がらないか?:△コスト、工期の長さ(←湿式工法)5)どうしたら広がるかな:土壁のよさを知ってもらう、結いやワークショップ形式もあり

■本文左のスペースで、大まかな施工の流れと多様性について触れる(和田洋子さんのイラスト)

【次回】

8月半ばアップ:プロ向け、9月の新委員会シンポジウムも射程に
対象者:プロ、新委員会、行政

※監修をお願いする(鈴木先生、中司先生)
※もし、新委員会の土壁アンケートフォーマットができていたら、リンクさせる

内容:
1)土壁告示の紹介、実務者アンケートの反応:
設計者=○筋交いを使わずにつくれるようになった! △けど、倍率が低いので土壁のみではむずかしい
施工者=×指が血だらけになるよ。間渡し竹を貫に釘で固定?

2)土壁告示通りの土壁って?
2008年の実大実験、3枚おろしにバサッと崩れた
←空隙が少なく、へそが十分に裏側に出ず、裏返ししても、表裏が一体になっていない

3)実際の施工
土壁のピッチ、実際は? 告示通りには施工していない。
ピッチの根拠は? 指がまわること、土が裏がわに出るのにちょうどいい。
バンブーネットと実際に施工されてる土壁の比較

4)土壁を構造要素として見る
ピッチが細かければ:初期剛性は増すが、それを越えるとバサッと落ちる
ピッチがある程度大きければ:ポロポロと落ち始めるのは早いが、バサッと落ちることはなく、剪断割れが徐々に入っていき、ゆっくりと落ちる。土が落ちて小舞が平行四辺形状に変形することで、建物自体の変形が許容される。

5)新委員会土壁WGに期待すること
新委員会の大方針:伝統構法を変形性能で評価する
土壁WGでも、告示のピッチを、そのようなピッチに決まっていった背景から見直しをしていただきたい。


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