6-3) 土壁の温熱性能(断熱、蓄熱、調湿等)について、どう思いますか?


【日本の風土と土壁】
・日本の風土に適した、調湿環境を保持できる素材であり、断熱・蓄熱性能に関しても、他の素材より抜きん出た物があると思われます。
・日当たりの良いところで軒が深く通風がいい そんな場所で土壁の良さがでるのではないか
・断熱、蓄熱、調湿。どれをとっても他に劣るものなし。日本のみならず熱帯気候の諸外国でも使われています。

【適切な施工で最高の温熱環境】
・すきま風など無い様に適切に施工することで、快適かつ人が人らしく生活する理想的な温熱環境が出来ると考えています。

【蓄熱性による温輻射】
・蓄熱、調湿はあるが、断熱としては、厚板の方が上回っている。
・断熱についてはそれほど期待していません。冬季の蓄熱性能には期待しています。
・エコポイントにあおられ、今後さらに高断熱で気密の高い住宅が増えると思います、特に東海地方以西の4地域ではエネルギー基準をそのまま適用する、あるいはメーカーの主導で高性能のサッシを導入すると、夏期にはオーバーヒートしてしまう、冬季には日射取得が減って、縁側の日だまりを奪われると言う、笑うにも笑えない悲劇を引き起こす可能性があります、そんな時は土壁を使用すると熱容量の大きさがオーバーヒートを解消してくれるでしょう。最近三和土の土間を計画することが多いが、土の蓄冷と蓄熱による冷輻射・温輻射の気持ちよさは格別です、土の調湿機能が湿度の環境を改善していることも一因だと思います
・諸性能は十分である 蓄熱材としては、壁面が暖かくなり、家全体の温度環境を整えてくれる。
・なるべく蓄熱体として利用できるよう設計する。
・蓄熱性も一度温まると冷めにくい感じがします。

【夏のひんやり感、調湿性に期待】
・また夏季には湿度を吸収することで、室内の温熱環境について効果があると思います。真夏の木陰で涼むような感覚。これが好きなので、建主さんにも薦めています。
・蓄熱というより、夏のひんやり感がいい。
・体感には室温だけでなく、むしろ輻射や湿度などの影響の方が大きい。蓄熱要素や調湿性能が加わることで、家は大変快適なものになると思う。
また、特にエネルギーを使うことなく、働いてくれるところが素晴らしい。
・蓄熱や調湿の効果を考慮した温熱性能は素晴らしいと思っている(特に九州では)。それを考慮した評価基準が欲しい。
・断熱性能はや気密性能は建材に負けるが、調湿性能は非常に優れていると思う。
・湿度も50〜60%に年間維持してくれる。(わが家で実証済み)いちばんの利点は調湿作用にあると考えます。
・断熱性は低いと思いますが、調湿効果が高いと思います。

【断熱性はそこそこ】
・梅雨時でもエアコンや除湿機に頼らなくても、快適に過ごせる。” ウチは、藁をかなりの量いれるので、断熱性能は高いと思ってます。 “計った事はありませんが、住み手に聞いても思った程寒くないと聞く事、また自分の感覚からもよいのではないかと思っています。
・蔵や、大壁まで土をつけると、断熱性はとてもすばらしいと思うが、3寸ぐらいの土に断熱は期待できないので、外部に土壁とよく似た強度のフォレストボードで外部側柱間にはめ込みます。
・今でも、夏場の土壁の蔵などは、驚くほどひんやりです。
・断熱性能はかなりのものだと思います。ただし床や開口部の断熱は不可欠ですが。
・断熱としての性能はあまり期待していない。調湿は期待している。
・現代では、解明できないほど、高度な技術をもっていた日本人。昔の冬が暖かかったわけではなく、現在のような断熱材ごときは、作ろうと思えば造れたのではないかと思う。だが、土の性能を知っていて、替わる何かを造る必要がなかったのではないでしょうか?
・蔵造りの土壁(壁厚200mm)にすることにより断熱性能は高いと考えます。

【まだまだある要素】
・断熱、蓄熱、調湿、遮音、のほか、重量感、調臭、既製品にない表情、微生物や、酵素などもすんでいてくれる。他にもいろいろ化学的に照明出来ないが、感じるものなど深いことも多くあるような気がする。


最近の特集記事