7/5 「適判通してでも石場建て」を実践しているつくり手の情報共有合宿@滋賀県長浜市


柱脚完全フリーの石場建ての家は、2F建てであれば限界耐力計算で構造安全性を証明することが求められ「構造適合性判定」という審査を経なければ建築することができません。そのために構造計算で40坪程度の家でも建築予算は100万円ほどアップ、着工までに審査がおりる時間もみなければならず、建て主にとっては大きな負担増となります。

このような、石場建てが作りにくい現状を打開するために、石場建てを含む伝統的木造のための設計法を構築すべく検討委員会がたちあがり、実験や検証・解析を重ねてきていますが、なかなか「実務で使える設計法」ができるまでには、困難な道のりがありそうです。

この過渡期にあって、「適判を通してでも石場建て」を施工する件数は、ほんのわずかとなってしまいました。そしてそのわずかな件数の多くを、木の家ネットのつくり手が占めており、石場建てを施工している大工工務店と、限界耐力計算で構造安全性を証明する設計者との共同作業で、石場建ての家づくりが、実現できているのです。

このたび、そうしたいくつかの事例を持ち寄り「適判を通してでも石場建て」のノウハウを共有しよう!という合宿を、7/5(土)-6(日)に、滋賀県長浜市の長浜研修ドームで行うこととしました。

ここで集約した情報は、10/18(土)-19(日)に岐阜県の加子母で開催する木の家ネットの総会等で、何らかの形で発表する予定です。石場建てで作ってみたい!という後に続くつくり手のやる気を促し、結果的に石場建ての施工件数が少しずつでも増えることに、石場建てのための設計法の必要性が認知されることにつながればと期待しています。

日時
平成26年7月5日(土) 13:00〜7月6日(日) 12:30

場所
長浜ドーム宿泊研修館
http://www13.ocn.ne.jp/~kensyu/index.html

長浜ドーム

参加者(予定)
今回は、実際に二階建ての石場建てを設計または施工しているメンバーと運営委員有志での合宿となります。オブザーバとして参加されたいという方は、事務局 持留ヨハナまでご相談ください。

設計者:古川保(熊本)、和田洋子(岡山)、川端眞(滋賀)、中村茂史(奈良)、畔上順平(埼玉)

施工者:田口太(熊本)、宮内寿和(滋賀)、川村克己(滋賀)、金田克彦(京都)、池山琢馬(三重)、大江忍(愛知)、綾部孝司(埼玉)

ほか:持留ヨハナ(山梨)

費用
交通費・宿泊費・食費など、すべて参加者自腹です。

宿泊費=滋賀県人:3550円、県外:4800円
食費=夕食:1750円+税、朝食780円+税
ほか、会議室使用料(9280円)を参加者全員で割り勘。

アウトプット
1) 7/12の報告会と併せて、8月始めまでには木の家ネットのコンテンツとして公開します。
2) 10/18-19の岐阜県加子母で行われる木の家ネットの総会で、参加者にむけて発表をします。


最近の特集記事