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Q&A:環境篇


Q4. 「木の家は健康にいい」と聞きますが、どういうことでしょう?

Q4. 「木の家は健康にいい」と聞きますが、どういうことでしょう?

ちょっと乱暴な言い方をしてしまえば、 「人間だって生き物なんだから、 自然の素材である木の家がいちばん カラダに合うに決まっている」ということです。 その中身を数え上げてみれば、「目にやさしい」 「音が柔らかい」「素足でもあたたかい」 「木の香りがする」「ほっとする」などといった 五感すべてへの作用にわたります。 これは広く心身の健康に関係することですね。 関連ページへ 木のさまざまな性質の中でも、 特に健康面と関係が深いのは、 木のもつ調湿性でしょう。 木は伐られても、表面を 覆ったり塗ったりしない 「無垢」の状態で使えば、 ずっと呼吸し続けます。 じめじめした梅雨時には 湿度を吸ってくれ、逆に乾燥した冬には 木に含んだ水分を 放出してくれるのです。 四季の変化に身体を適応させていく必要のある 日本の風土では、木はそうした身体調節をも 助けてくれるのです。木造住宅といっても ボードやビニールクロスで覆ったりして、 木がもっている呼吸・調湿作用を使わないなんて、 もったいないですね。木をなるべく露して使う 木組み・真壁の家は、この木の性質を 最大限に引き出すものなのです。

Q5. マンションのリフォームで環境や健康のためにできること

Q5. マンションのリフォームで環境や健康のためにできること

たとえばマンションでも、床や壁、 天井などの 内装や家具に無垢の木を使うことは簡単にできること。 じゅうたんや合板フローリングだった床を、 無垢の杉の厚板の床に変えてみると、 素足にもあたたかく、やわらかく、気持ちよく過ごせます。 自然の木の厚い天板を置いただけの低いテーブルなど、 いままでの机と椅子の生活とだいぶ暮らしが変わりますよ。 ほかにも、ビニールクロスをやめて、 和紙や無垢の木を貼る、 漆喰クリームを 塗るなどの壁のリフォームもいいですね。 意外に忘れがちなのが家具。 ホルムアルデヒドなどの有害物質が 家具から出ている場合が多いものです。 合板から無垢の木のものにしてみてもいいでしょう。 似て非なるものがあふれかえっている世の中ですから 「木目調」「木質系」「和紙風」「ノンホルム」などの 言葉に惑わされないような注意が必要です。 木の家ネットのメンバーになっている 家具・建具職人 福井県/ よこたたてぐ、東京都/ 西島建具店など) または、国産材を扱っていて 「テーブルの天板にする広葉樹の厚板が欲しい」という 個別の相談にも対応してくれる材木店 (山口県/有限会社コイケ、埼玉県/きまま工房・木楽里) などに相談するのもいいですね。


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