このページでは、2006年に草野さんの設計で自宅を新築された辰尾茂さんをご紹介します。辰尾さんは「おわら風の盆」で有名な富山市八尾町にお住まいです。草野さんと同じく、探究心と木の家のよさを人に伝えたいとお気持ちにあふれた方で、ご自宅での生活実感、観察したり計測したりしたこと、草野さんや職人さんとやりとりしたことなどを題材に「木の家の住み心地」というブログを連載していらっしゃいます。
2012年8月、富山の草野さんの事務所でのインタビュー当日は、朝から蒸し暑かったのですが、昼前に突然の激しい雨になりました。そこに、長靴にバイクという出でたちで辰尾さんが登場しました。お昼をはさんで、自宅にも伺わせていただきながら、辰尾さんと草野さんとはずんだお話を、ここでご紹介します。

1時間目の授業は「木の話」
ヨハナ そもそも辰尾さんはなぜ、草野さんに家づくりを依頼されたのですか?
辰尾 家を新築したいと決めて、富山の工務店や設計事務所といくつかコンタクトをとり、面接にも行ったんですが、草野さんのお話はとびきり変わっていたんです。
草野 はい、うちに初めて来られた方には、必ず「木の話」をするようにしています。
ヨハナ うわさの草野スクールの1時間目の授業!ですね。
辰尾 こちらはつくろうとしている要望を訊かれるのかな、という気持ちで行っているわけなんですが、草野さんがされるのは、木の話ばかり。「木が育つのは、温度より水の影響が大きい」「天然乾燥材は、人工乾燥された材と比べるといい香いがする。香りばかりでない。人工乾燥すると、ほかの良い成分も減ってしまう」「木の強度とは?」「木は適材適所に用いる」など、とても印象深かったんです。それで、ぜひ、お願いしよう、という運びになりました。

ヨハナ 辰尾さんご自身も、探究心が強い方ですが、 知的好奇心を刺激されるようなお話だったんでしょうね。
辰尾 それもありましたが、普通なら、家を作ってもらおうと一生懸命になるような場面なのに、山の話、木の話ばかりされるのが、かえって、信頼できる方だな、という印象を受けました。
ヨハナ 草野スクールはずっと続いたのですか?
辰尾 今でもずっと続いているという意識でおります。家が完成してからも、本物の木の家ってなんでこんなに住み心地がいいんだろう? これはなぜなのか、勉強してみよう、調べてみようという気持ちでいっぱいです。
草野 辰尾さんとのおつきあいはずっと途切れずに続いています。辰尾さんご自身が家のあっちこちに取り付けられた温湿度計や熱を可視化する熱カメラなどを使って、データを取り続けておられますし、木の家スクール富山のサポートスタッフもしてくださってもいます。
ヨハナ 木の家を建てたら、そこは木の家の学校でもあった!という感じですね。

外とのつきあい方を知れば
暑い夏でもクーラーなしで過ごせる
辰尾 草野さんに設計していただいた木の家の住み心地にはとても満足しています。これは暑い夏、寒い冬を何サイクルか住んでみての実感です。
草野 辰尾さんのお宅も、建ててから6年後の夏にリビングにエアコンを取り付けられました。ここ数年勢いを増す猛暑ですから、同居するお母様のためを思ってのことです。しかし、設定温度も高くてすみますし、稼働日数・時間も新建材の家に比べるとずっと少ないです。
辰尾 真夏は、外気温で37度、室内温度は35度まであがる時があります。そんなに室内気温が低いというわけではないんですけれど、暑さに堪えないほどになることは、殆どないんです。32度であれば問題ない。暑い時には障子を締めて外の直射日光を入れないようにしますが、室外気温と室内気温の差を見ながら、室内気温の方が高くなる16時前から、風上と風下の窓をあけて外の風を取り入れはじめます。
ヨハナ 外と内を隔絶するのではなく、その時々で外の環境とどうつき合うかを考えながら、暮らすことを工夫されているんですね。断熱材で全体をぐるっとくるんで外の環境と室内を隔絶した空間をつくり、その中でエアコンをつけて人工的に調節すればいい、という暮らしとは真逆!
草野 辰尾さんの暮らしぶりがおもしろいのは、何時になるとどこから風が吹いてくるのか、外気温と室内気温の差がどれくらいあるのかなど、ご自宅を取り巻く環境を把握した上で、主体的な温熱行動をとっていらっしゃるところです。これも、気象計を設置されて一年じゅうの卓越風向を調べられた結果です。

ヨハナ なるほど・・室内と室外の温度差とか、外に吹いている風などはまったく気にせずに、エアコンつける、というのは、受け身の温熱行動というわけですね?
辰尾 場合に応じてエアコンをつけるのは、別に悪いことではないと思うんですよ。むしろ、大事なのは「消すタイミング」が分かるか、なんです。エアコンをつけるより、外の風を入れた方がいいような時間になってもつけっぱなしにしている、というような無駄が多いように思います。
ヨハナ 「消すタイミング」とは、おもしろい表現ですね!消すところで主体性というか、意思がはたらくということですね。
辰尾 外の暑さのピークが過ぎる夕方になったら、窓をあけて風を入れるという行動には「消すタイミング」と似たような意思が必要です。そのためには、周囲の環境をちゃんと知って、それを上手に活用する方法を手にすることが大事です。対処のしかたはそれぞれの家の環境や暮らし方によって個別だと思いますけどね。
ヨハナ 外に対して締め切るような生活になって、風向きも分からなくなり、風をどう取り込んで用いるかという知恵もなくして・・エアコンつけっばなし、廃熱が外気温をますますあげて・・というループに入ってしまったのですね。
草野 今のようにやたらとエネルギーを使わなかった昔の日本人は、そういうことをたくさん知っていて、あたりまえのように実行していたんだと思います。
クーラーの効かない真夏のお葬式
涼しげな顔で過ごせた家族
辰尾 スイッチひとつで暑さ寒さを「ないもの」にしてしまう現代人が失ったのは、知恵だけではありません。身体的な適応能力についても同じことが言えると思うんですよ。8月のお盆の頃に、あるお宅でお葬式があったんです。二間続きの座敷に50人以上がぎゅう詰めに座っているので、エアコンをガンガンにつけていても、効かないんですね。ほとんどの人が堪えられないという様子でいるのに、うちの家族だけが、けろっとしてるんですよ。私だけでなく、家族ごとそうだったんです。
草野 エアコンに頼らない暮らしを普段からしているために、温度に対する制御機能がはたらいてらっしゃるんでしょうね。暑くなると、身体は28度くらいから汗をかき始めます。その汗が気化熱を奪いながら蒸発していくことで、身体を冷ましてくれます。
ヨハナ 温度に適応できるよう、汗腺で制御しているわけですね。
辰尾 「なんとかなんないのか〜!」とイライラしたり、扇子でやたらと煽いでみたりと、尋常でない周囲の様子に「そんなに暑いか?」と隣の妻に訊くと「んな、別に…」という一言が返って来て、それがうれしかったですねー。うまくいった!と思いました。ちょっと暑いと何の工夫も芸もなしにスイッチをぽん!と入れる、そのことで、身体機能を失っていく。お金をはらって身体能力を下げるなんて、おかしな話だと思いませんか?
草野 木の家は真夏でも過ごしやすい、というのは、絶対的な温度のことをさしているのではないということにも注目していただきたいんです。なのに、改正省エネ法では、真夏に室内が何度になるようにつくりなさい、ということを言うわけですよね?数字だけでは分からない快適性も考えてほしいと思います。
辰尾 温度が何度になっていればいいと決めるよりも、なぜ、気温が高くても木の家で暑くなく過ごせているのかを解明した方が生産的ですよね。「なんとなく」では通じないから、データが大事になってくるのだと思います。
草野 木の家ネットの温熱調査が、そこまで一歩踏み込んだ調査になることを期待したいです。
床暖房で冬の富山の寒さも
心地よく乗り切る
ヨハナ 富山の冬は結構きびしいとおうかがいしています。辰尾さんのお宅はかなり開放的な、全体の空間がひとつにつながったような間取りですが、寒さ対策は、どうされているのですか?

草野 冬は積雪もあり、底冷えする厳しい寒さが富山の特徴です。オープンな間取りだからこそ、家の中の温度差をつくらないように、そして冬でも素足で無垢板の触感のよさを感じられるよう、辰尾さんのお宅では、ボイラーであたためたお湯を全館に配管した温水パイプでまわす床暖房を採用しています。
辰尾 うんと気温の低い厳冬期でも、障子や衝立でコールドドラフトを遮るちょっとした工夫をすれば、給水する温水の目盛りが最小でも、足の裏が床に接している面で25度ぐらい、床上5センチから2階天井板までは21度と保たれています。
ヨハナ 足元がスースーと寒いということがないんですね!
辰尾 わが家は床に座っての生活が中心なので、それがありがたいんです。
草野 富山の気候では、空気をあたためる風暖房より、空気より先に面をあたためる輻射熱暖房がいいという判断で、お施主さんのご希望やライフスタイルによって床暖房や薪ストーブを採用しています。薪ストーブにされた家を辰尾さんと一緒に見に行きました。薪をガンガン焚いていて、かなりあったかいのですが、それでも、床から数センチのくるぶしあたりは、あったいというところまではいかないんですね。
辰尾 スリッパを履けば感じないぐらいなんですけれど、子どもさんがいらして「けど、床が冷たいんだよ」と正直な感想をおっしゃっていました。子どもは床にペタンと座って遊びますからね。室内気温はけっこう高かったので、足元もそんなにびっくりするほど低いはずはないのですが、それでも、人間は足などの接触面と空気の温度との差で寒さ、冷たさを感じる面もあるのかなと思いましたね。
草野 その時は私も、室温と足の接触面温度とのバランスでそう感じるのかなと思っていたのですが、辰尾さん宅での温度計測を通じて、それはむしろ、窓面からのコールドドラフトの影響によるものだということがはっきりしてきました。以来、辰尾さんのお宅では、厳冬期には掃き出し窓の障子を締める、より小さい窓では衝立をたてるなど、コールドドラフトを遮る工夫をされるようになったんです。
辰尾 障子の効果はすごいですよ。カーテンとは比べ物にならないほどコールドドラフトを抑えてくれます。採光面でも、やわらかい明るい光が入りますしね。温熱環境のすぐれた立役者だと思います。

草野 障子の効果は家の断熱性能をあらわすQ値(熱損失係数)やU値(部材の熱貫流率)でも評価されています。カーテンやブラインドなどより評価が高いです。しかし、気温と接触面の温度差までは、今の温熱評価では、考慮されません。いろいろ計測したからこそ分かったことなのですが、その部屋で決まった一箇所だけはかる室温だけでは分からない温熱感や、それぞれの暖房の性質による快適さの違いを総合評価すべきだと思いました。
辰尾 木の家ネットの温熱調査では計測器の取り付け位置は床上75センチと決められていますが、それを床上5センチでも測って比べるなどすると、これまで数字になりにくかったものが見えてくるかもしれないですね。
ヨハナ これまで数字として出て来にくかったものを拾い上げるような、そんな温熱調査が必要ですね。それにしても、これだけ開放的な間取りの家に暮らしていて、しかもどこにいてもあたたかい、というのはうらやましいです。
辰尾 冬に関していえば、部屋をもっと小さくしきって、閉じた空間を暖房する方が効率はいいに決まってます。けれど、私たち家族には年間を通じて開放的な家に暮らしたいとの思いがあります。
ヨハナ エネルギー消費量の節約のためだけに生きているわけではないですしね。住まい手一軒一軒、それぞれの暮らしの形というのがあり、それに添った形の中で、なるべく少ないエネルギーで暮らせるようにできれば、それでいいのだと思います。
草野 これでなければいけない、という絶対的な仕様を決め込んでいくよりも、施主の主体性で選んでいけるような自由度というか幅はあっていいはずで、それを提案していくのが設計者の役目だと思っています。
辰尾 開放的な間取りで暮らしたいという私たち家族の要望に、寒い冬でも少ないエネルギーで心地よく住める家を作ってくださったのが、草野さんの設計の妙だと感謝しております。
ヨハナ まさに今、灯油ボイラーを電気式のヒートポンプに取り替えられる工事をしているとおうかがいしました。

草野 8年前は灯油が安かったのですが、今はどんどん値上がりしていますし、ヒートポンプの技術向上で熱効率がうんとよくなりましたので、光熱費を押さえるために熱源を替えることにされました。
辰尾 ここ数年は温水温度設定を35度にして使っていました。灯油ボイラーでは35度以下の温度設定は出来ませんでしたが、電気のヒートポンプであれば、それ以下にもできるので、エネルギー使用量をさらに抑えられるのではないかと、期待しています。
ヨハナ 向上したよい技術を取り入れることもできる、というのはステキですね。やれることがある、手を加えられることがでてくる、そしてそれを実現できるというのは楽しいことです。建物が生きている感じがします。
辰尾 この家がもともと融通無碍に作られているからこそ、できることだと思います。
草野 つくり手は建物の性能の部分でがんばる。住まい手の方はその中で細かな暮らし方の工夫でより細かく、対応していく。その双方で心地よい生活ってできていくんだと思うんです。辰尾さん家族の例がそのことを、物語ってくれています。
木の家に住むことは好奇心がつきない!
ブログで「木の家の住み心地」を発信
ヨハナ 辰尾さんの書かれている「木の家の住み心地」というブログにびっくりしました。木の話、住み心地 、設計など、ご自宅での暮らしを題材に、ご自分なりに実証したこと、感じたことを、週に2回ほどの頻度で書かれています。
辰尾 木の家づくりのおもしろさは、家が竣工して終わるものではないんです。木の家に実際に住んでいるということは、日々、木の家について検証できる機会に恵まれているということでもあります。こんな面白いことを逃すテはないと思っているんです。
草野 これは、なんでこうなんだろう?と、つねに探求心をもって暮らしていらっしゃる姿勢に、頭が下がります。
ヨハナ 好奇心がお強いんですね〜
辰尾 ひとつ知れば、次の疑問がわいていて、それを追いかけていくと二つも三つも分かることがある。それはとっても楽しくて、自分の興味が満たされることなのですが、それだけではなく、これから木の家づくりをしていく人が増えていくためのきっかけを提供したいという思いもあるんです。
草野 木の家のよさを宣伝をしてくださっているので、本当に感謝しています。
辰尾 というのは、こんなに素晴らしい木の家づくりでありながら、木の家を建てたいと思ってくれる人がなければ、後世に続いていかないからです。こんなもったいないことはない!木の家のよさについては「ぬくもりがある」「気持ちがいい」「空気がさらっとしている」などと形容されるんですが、なんだか感覚的で、分からないんですよね。自分も実際に住んでみるまで、そうでした。ほんとのところ、木の家は「どう」いいのか、自分なりに住みながら調べたことをみなさんにお伝えしていこうということで、発信しているんです。
草野 たとえば、私が「一本の柱にはビール瓶2本分の調湿性があるんですよ」とお話すると、辰尾さんはそれを実際に実験してしまうんですよ!
辰尾 ほんとにそうなの?と、思うわけですよ。実際に調べてデータをとれば、感覚的なだけでなく、データにもとづいて木の家のよさを伝える道具を獲得できるじゃないですか!
草野 TSウッドハウスの和田さんから柱材の切れ端をもらってきて、さまざまな温度湿度の時に重量を計測して、その差から「なるほど、これくらいの調湿性があるんだな」と納得されるわけです。
ヨハナ 住んでいらっしゃるということは、ある時点だけをとらえるのでなく、ずーっと継続して見ていくことができますものね。理科室に住んでいるようなものですね!
草野 「なんとなくいい」から「確信」へと向かう、その手順をひとつひとつ追っていかれるわけで、私も勉強になるんですよ。
辰尾 草野さんとのご縁で、「伝統的構法の設計法構築および性能検証実験検討委員会」がE-ディフェンスで行った実大振動台実験や、キャラバン講演会などにも、草野さんといっしょに参加させていただきました。こちらは耐震性のお話ですが、興味深いですね。
ヨハナ 耐震性については、実務者委員を含めた検討委員会の努力の成果が実りつつあるところです。次は、改正省エネ法に伝統的な要素が盛り込まれていくようなはたらきかけが必要になってきます。草野さんと辰尾さんコンビも木の家ネットの温熱調査に参加してくださるとのことで、心強いです。ご活躍に期待しています!
「様子を見ましょう」の大切さ
辰尾 理科的な興味がつきない木の家なんですが、中には「じっと待つ」という、合理性を越えた心持ちが必要な時もあるのではないかと感じています。ある日、杉板に汚れがつきましてね、母親があわてて重曹で拭いたところ、墨をこぼしたような濃い紫になってしまったんですよ。すぐに草野さんに相談したのですが、「様子を見ましょう」と言われるんです。
ヨハナ 「様子を見ましょう」と・・・
辰尾 草野さんは、多くを語らない方なんですね! 我が家では大変なことになってるのに、なんか情報がないものか! と、こちらはじれたりもするんですが、たしかに数日したら、どんどん色が薄くなっていったんです。
ヨハナ よかったですね!
辰尾 様子を見ましょうという言葉をいただけたからこそ、様子を見たんです。
草野 そういう場合に、漂白剤を使いたがる方が多いんですが、そんなことをしてしまうと、よりひどいことになってしまうんです。
辰尾 余計なことをしないでよかった!と胸をなでおろしました。
ヨハナ やたらと余計な足し算をしない、あせらない、長期的な目で見る、という木の家の暮らし方の源流に触れるようなお話ですね!
草野 現代人は、気が短くて、様子を見るという、ガマンができない面があるんですね。たとえば、ちょっと具合を悪くしても対処療法的な医療に頼ることが多くて、それが必ずしも人の健康に結びついていかないこともあります。
辰尾 あせらないことは大事、とはいえ、何かが起きるとあせるのが人間ですから・・ほかにも、杉の床板にものをぶつけてへこんだ時にアイロンをあてて治した例など、日常的な暮らしのトラブルにどう対処したか、その試行錯誤をそのままブログに載せていますので、あせって対処してしまう前に、経験者の話を参考にしてみてください!
ヨハナ 住まい手側からの発信、木の家にお住まいの方や、これから木の家づくりに取り組まれるみなさんにとって、大事な情報ソースですね。
辰尾 最後に一言、木の家は一部のお金持ちにしか建てられないものではなく、普通のサラリーマンでも建てられます!ということをお伝えしたいです。私にも建てられたんですから、これはもう、まちがいないことですよ!!
草野 木の家と言っても、デザイン的な見せかけだけの木の家では、辰尾さんのお宅のような暮らしは実現できません。「木の家に住みたい」と思っていらっしゃる方には、木を使えばいい、というだけではなく、木を活かした、本物の木の家づくりを目指していただきたいですね。